大人になった僕らの4人展

2018年10月23日(火)〜28日(日)11:30〜17:00

自閉症、ダウン症、知的障害、、、

障がいと呼ばれる個性の中で生きる彼らの見える世界を表現した
「大人になった僕らの4人展」
沢山の方が笑顔になってくれることを願いながら

井上彰人

とても優しくて、明るくて、前向きな性格の彰人はネガティブな感情がなくハッピーな毎日です。
温かく味のある描線にそれがよく表れています。 有名なキャラクターを描いても、どれも自分らしい表現になります。
色使いや濃淡もうまく味にします。もう少しコンスタントに集中して描ければ言う事なし!ですけど、、、

井上彰人 井上彰人

後藤晃太郎

「晃太郎、あなたの作品は、我が家のパワースポット」
平成3年生まれ現在27歳
6才で自閉症と診断される
交野支援高等学校卒業後、「クッキー工房おれんじはうす」勤務
2012年8月 個展「晃太郎展」開催(京都Gallery TAKE TWO)
2017年8月 個展「晃太郎展」開催(ギャラリーTAJIRO祇園京都)
その他グループ展に多数出展
趣味はお笑いとカラオケ
小学4年生から絵画造形教室に通い始め、本格的に絵画に取り組み現在まで精力的に作品を創作する。
小さな頃は自分の思いや感情を言葉で相手に伝えることが苦手で、「相手に伝わらない、伝えられない」不安をたくさん抱えての生活であったが、周囲の人との関わりを拒絶することは無く、人一倍、人との関わりを求め、コミュニケーションの方法として音楽や俳句を通して気持ちを表現する工夫をしていた。
現在はシャイな性格ゆえ、悩みも沢山あるけれど、持ち前のユーモアと明るさで気持ちを切り替える強くたくましく優しい青年。
晃太郎の作品を購入された方々からは「側にいるだけで癒されるパワースポット」と呼ばれる、そこに居るだけで温かく穏やかで優しく思いやりのある晃太郎の性格がそのまま現れた作品です。
それは「気持ちを表現する」方法として「言葉」以上に「絵画」を利用するがゆえかもしれません。

後藤晃太郎 後藤晃太郎

野々村俊太

平成7年11月20日生まれ現在23歳
2336gでダウン症という障がいを持って産まれました。
心臓は大丈夫でしたが、難聴があります。
毎週のように療育に通い4歳の時に保育園に入園し遊びの一つでお絵描きが大好きでした。
6歳からお絵描き教室へ通い始め今はもう17年目になります。最初は落ち着きがなく先生を困らせることばかりでしたが、ようやく落ち着き、集中できるようになりました。
絵を描くことが好きで家族みんなで俊太の絵を毎回楽しみにしています。

野々村俊太 野々村俊太

山岸祐太

平成9年2月23日生まれ現在21歳
先天性両内反足で数回の手術を経て辛いリハビリを経験する。
更に5歳の時、知的障害を伴う自閉症と診断される。
地域の小・中学校に通い、毎日大好きな絵を描き続け、膨大な数の作品が存在する。小学校でも中学校でも理解のある先生に恵まれ、彼の絵を折りに触れて周囲に発信して頂き、楽しく制作活動を続けた。
中学卒業後、東朋高等専修学校総合教育学科卒業
ふとしたきっかけで地域の人の目にとまり、10年前より地元集会所で毎年ミニ個展を開催頂いたり、自治会主催の文化祭ではくずはモールのアートギャラリーに出展し、毎年好評を得る。
東朋高等専修学校卒業生の記念制作品のデザインを手がける。
3年前アトリエレゴットに出会う。
新たな表現の世界い目覚め、更に意欲的に制作活動を続ける。
作品を展示する機会を得て、作品を見てくださった皆さんの多くは独特な表現や色使い、作品の雰囲気が何とも優しく心魅かれるとファンが増え、毎年個展を心待ちにしてくださる方が沢山いる。
今後も制作活動に大きな意欲を燃やしている。

山岸裕太 山岸裕太

アール・ブリュット

アール・ブリュット(art brut)という言葉は、フランス語で「生の芸術」を意味するものです。
近年は世間一般には「障がいを持った方の芸術」という意味で考えられがちです。
本来の正しい定義は
原初の人間の本質や、最も自発的で個性的な創意に負っている
完全に純粋で、なまで、再発見された、すべての相の総体における作者による芸術活動であり、作者固有の衝動だけから出発している
自発的なそして非常に創意に富んだ特徴を示し、因習的な芸術もしくは月並な文化に可能な限り負っていない
参考文献「匂坂, 2013年」
この定義を知るとやはり、彼らの世界観を表現した作品は「アール・ブリュット」と感じます。
「心」で感じる彼らの作品を是非見に来てください。